ストーリー

西暦2022年、とある大手電子機器メーカーが「ナーヴギア」という仮想空間への接続機器を開発したことで、世界は遂に完全なるバーチャルリアリティを実現させた。

そして2022年11月6日、このナーヴギアを使った史上初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」の正式サービスが開始される。βテストにも参加していた少年キリトは、ログイン後に出会った男クラインと共に正規版SAOの世界を満喫していた。

しかしそんな感動も束の間、その日の夕方、2人はログイン時には確かに可能だったログアウトができないことに気づく。困惑する中で突然強制的にゲーム開始地点の広場に転送された2人は、ログインしていた10,000人のプレイヤーと共にゲームマスターから恐るべき託宣を聞かされる。

SAOのゲームデザイナーである茅場晶彦の名を名乗ったその男は、淡々とデスゲームのチュートリアルを開始する。曰く「ログアウトができないのは仕様であり、SAOの舞台『浮遊城アインクラッド』の最上部である第100層のボスを倒してゲームをクリアすることだけがこの世界から脱出する唯一の方法である。

そしてこのゲームで「死亡」したり、現実世界でナーヴギアを強制的に外したりすれば、そのナーヴギアから高出力マイクロ波を発せられ、脳を破壊されて実際に死ぬことになる」と―――

これが、以後2年間の長きにわたる「SAO事件」の幕開けだった。

絶望的な状況の中、キリトら多くのプレイヤーは、このゲームをクリアして現実世界に帰還するために行動を開始する。

SAO事件が多くの人々の運命を狂わせる一方で、ナーヴギアによって実現したフルダイブ型VR技術は日本社会に大きな変革を齎していた。

VR空間を悪用した新たなる陰謀、SAOによって狂気に囚われた者たちの暴走、そしてフルダイブ技術に着目した日本政府の暗躍……

この事件を契機に、仮想世界を舞台とする様々な物語が動き出していく。

投稿者 23-3082

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